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2022.05.31 / イベント, コーヒー, 作品のこと
春の笠展2022を終えて

春の笠展にご来場いただき心よりお礼申し上げます。

家の台所に立つと、目の前に梅の木が見えます。洗い物をしながら日に日に実が太り色付きはじめる様子を眺めていました。笠展が終わったらやる事リスト上位に書く、梅の収穫。
それから、植物の挿し芽をすることも上位。
在廊してくださる度に桑迫家の庭の生き生きした花たちを持ってきてくださって、その植物の勢いにどれだけ刺激を受けたことか。やる気満々です。

2021年から、春と秋の季節の良い時期に窯開きのように、まとまった新作を展示して、喫茶も特別メニューにする催しを笠展と名付けて開催しています。

春の笠展2022は、今年の1月に大牟田の宮部の森にあるQRAFTSさんで桑迫賢太郎さんの個展が開催されている期間中に同じ敷地内にあるOSYMさん(妹が運営するお店。自家製麹の調味料や昔ながらの製法で作られた調味料の販売、味噌作り教室などをしている。)に出張珈琲&器販売に呼んでいただいたのがご縁で、その時の展示の延長線が笠展と合流した、何とも盛り沢山な展示となりました。

桑迫賢太郎さんのアトリエの草花や、笠の庭の草花を描いた素描。
私の新作陶器の展示です。

2020年の秋に通常営業の中で桑迫賢太郎さんの油絵や版画を展示した時と同じく、歩いて巡るのに丁度いい距離感の珈琲人町と古物豊島さんにも素描の展示をしました。

古物豊島さん↓


珈琲人町↓

私は今回、花器をメインに製作をしました。宇宙人みたいですね!と言われていたこの花器はバイモユリを生けたくて作りました。花の時期は終わっていたのですがイカリソウと合わせて。そういわれると、たまたま読んでいた本の中にこんな一節がありました。

植物とは自然の一部というよりも自然の「生物学的な部分」と言いかえることができる。植物と宇宙の間には生物学的な境界はない。植物と宇宙は「あわい」の関係であり互いに自己の内部を外に「あふれ」させている。
日本人の身体 安田登著 より

笠の庭で描いてくださった植物も初夏の顔になり、それこそ庭の草木も毎週違う姿でお客様をお迎えしました。

会場は笠の母屋と庭の奥にある仕事場を展示会場にしました。
第二会場の仕事場にはカレンダーの原画や版画の展示も。

大人気だった喫茶メニュー。スタッフが腕を振るってくれました!
詳細はインスタグラムをご覧ください。

珈琲はこの時だけの笠ブレンドを作りました。さすが人町さん、ボディーしっかり奥深い味わいで美味しかったです。

ツボヤンサンのダルカレー、ビビンバ、キムチ。本当に優しい、彼女にしか作れない最高のメニューでした。

ソノくんのデザートは週替わりで皆を驚かせました。そして老若男女を虜にしている姿が眩しかったです。特にホットクは輝かしいフィニッシュ!でした。

5月の爽やかな風に吹かれて、幸せな時間となりました。
ご来場いただいた皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
今週からまた通常営業の笠です。よろしくお願いいたします!

それから夏の暑さ厳しい時期の営業形態を検討中です。
改めてご報告させていただきます。